赤ちゃん歯科ネットワーク 第35回の御案内

日 時 平成31年12月15日(第3日曜日) 9時30分~15時50分まで

   ※今回は第3日曜日となりますのでご注意下さい。

会 場 プレデンシャル生命保険(株)品川第六支社

      東京都品川区大崎1-11-2 ゲートシティ大崎 イーストタワー4階 

     JR 大崎駅徒歩3分


●午前の部 9時30分〜12時(受け付けは9時15分から)

 

講演タイトル:「成長発育期の機能と形態の関連性を考察する」

講師:石田亮人先生 (大阪泉佐野市 石田歯科クリニック 院長)

抄録:

 通常の歯科治療においては全顎補綴や拡大矯正に代表されるように「形態」を変化させて「機能」を追従させる治療が主だと思います。もしそれらが同時期に調和すれば歯科治療は大成功となります。

 しかしその「形態」に対して「機能」が追随しない場合、時間をかけてその形態の崩壊、後戻り現象が始まる。もしくは歯科領域では経過良好に見えても、気がつかない身体の別の部分が代償することになります。

 ならば、ということでのMFTをはじめとする機能運動トレーニングも諸要因により結果が出る時と出ない場合があり悩ましいです。

 これらの理由などにより、歯科界の華々しい症例報告の陰には人には教えたくないような苦悩の症例が多数潜んでいるのが実際でしょう。それは私の医院においても同様です。

 私は一般開業医であり、小児歯科専門医ではありません。

 赤ちゃんに触れることも殆どない臨床ばかりですが、自分の苦悩の症例の原因を辿っていった結果、赤ちゃん歯科ネットワークのメンバーがその知識に明るいように、主に胎生期や幼少期の発育・発達の問題があることにはっきり気づき、現在勉強中です。

 今回は発表の機会を得ましたので、その勉強の中で学びました成長発育期における咀嚼運動をはじめとする機能運動と頭蓋顎顔面骨格形成の関係、また特に私が臨床で重要視している舌と全身との関係についてお話しさせていただきこの機会が参加される皆様の臨床に対する考え方の一助になれば幸いです。

 

13時10分~13時20分まで 赤ちゃん歯科ネットワーク理事による当会についてのお話。


● 午後の部 講演会 13時10分から15時40分 まで 

13時20分から15時50分 まで 

講演タイトル:口の形態と機能の発達から見た食育

       ~地域で得られたエビデンスに基づく離乳期の食支援~

講師:四元みか先生 (医療法人順正会よつもと矯正歯科)

抄録:

 子どもたちの口に関しては、高度経済成長期においてはう蝕が最大の問題でした。ところがその後半世紀の間に、子どもたちの口の問題は顎の発育不全や歯並びなどの形態、そして咀嚼、嚥下、発音、呼吸、頭位(姿勢)などの機能に関するものにシフトしてきました。健常児として産まれた子どもたちに、成長発育の過程で咀嚼器官の発育不全が生じていると言ってもおかしくない状況にあります。

 日本の3歳児健診における咬合異常を有する者の割合は12.3%(平成27年度)ですが、都道府県によって5.6~20.7%と開きがあります。一方で診査者と診断基準を統一した学術論文では40~50%とされています。鹿児島県歯科医師会で県内の一自治体(人口約10万人)の3歳児健診(平成21年生まれ)で同様の統一基準で診査したところ、不正咬合を有する者の割合は43%でした。また同会で行った鹿児島県下の保育園・幼稚園における調査(平成22年)では、3歳未満の16.8%、3歳以上の13.5%に噛めない子がいることが分かりました。1986年の全国4,935保育園の調査(1.7%)の約10倍です。こられは3歳の時点ですでに咀嚼器官の発育不全が顕在化していることを意味していると言えます。

 子どもの咀嚼器官は哺乳期、離乳期を通して発達していきますが、その発達の要となる母乳育児率はこの10年間で増加したものの3か月で54.7%(平成27年度乳幼児栄養調査)しかなく,離乳期以降の食生活は栄養素、カロリー、消化効率が重視され、さらにライフスタイルの変化から簡便さがより追及された結果、グローバルで季節感が無く噛み応えのない加工食品で溢れてしまいました。子どもの口の発達を促す食の文化が根本から揺らぎつつあるのが日本の現状であり、その問題に最も直面しているのが保育の現場です。家庭で十分とは言えない食事や食の躾のフォローのみならず、孤独な環境で初めて子育てをする母親へ子育てそのものの支援も担っているのが保育の現場という現状があります。

 本講演では、鹿児島県内における保育の現場で得られた噛めない子に関するデータをもとに食べられない子どもたちの現状を解説し、また7か月から3歳児までの乳幼児健診において摂取食品のコホート調査で得られたデータをもとに、3歳で平均的な食品を食べられる子どもたちが、7か月以降どのように食品を摂取していたかを解説し、エビデンスに基づいた乳幼児の食支援についてお話させていただきたいと思います。

 

各先生の経歴、また詳細は下記よりご確認ください。参加の際は申し込みフォームに必要事項を入力の上お申込み下さい。

https://www.babydnet.org/babyd-36-2019-dec/

 

●参加費 会員5000円  非会員10000円

振込み名義は参加者名にてお願いします。法人名の場合確認が出来ない場合がございますので、必ず個人名にてのお振込みをしていただくようご協力よろしくお願いします。

また、お振込み明細票をもって領収証とさせていただきますのでご了承ください。

 ※お振込後のキャンセルについて

  7日前まで 振込み手数料を差し引いての返金

  2日前以降 キャンセル料 100%


   振込先
・ゆうちょ銀行からのお振込の場合
  記号10900
  番号24461331
  シャ)アカチャンシカネットワーク

・他の金融機関からお振込の場合
  ゆうちょ銀行
  098(ゼロキュウハチ)支店
  普通 2446133
  シャ)アカチャンシカネットワーク


●参加ご希望の方は、下記の申し込みフォームにご記入の上、送信してください。
●申し込み締切日 12月11日(水) 参加費振込締切日12月13日(金) 
●2019年度会員継続がお済でない場合、参加費は非会員となります。
   

※2020年 今後の予定 

2020年2月27日(第4木曜日)   浅草公会堂

第36回例会 申し込みフォーム

メモ: * は入力必須項目です

*同じ施設から一括でお振り込みになる場合は、その旨メッセージ覧にご記入ください

*申し込み後キャンセルの場合は「お問い合わせ」フォームから必ず前日までにご連絡ください