特別例会の御案内

2019年度の特別例会となります。

2019年度の会員登録をお願いいたします。

会員登録フォームより必要事項を入力の上送信して下さい。

なお、特別例会のお申込時に会員登録をされていない場合は、非会員の参加費となりますので、ご了承ください。

日にち 2019年4月4日(第1木曜日)

 

●場所 浅草公会堂・第1集会室

東京都台東区浅草1-38-6

https://asakusa-koukaidou.net/


●時間 9時30分〜16時   受付開始 9:15~

  昼食 12時~13時(ご希望の方にはお弁当を用意いたします。1300円・お茶つき)

 

★午前 講演

 

『 食べるとき、話すときの戦略の違いから

  伸びしろを見つける。

 

●講師:奥住啓祐(おくずみ けいすけ) 先生

講演スケジュール:9:30~12:00

【 要旨 】
 口腔機能が大きく関わる食べること、話すこと。私たちが日常生活において当た

り前に行っているこれらの活動も、どのように発音し、どのように食物を食べてい

るのかを評価すると、意外とその戦略に個人差があることに気付きます。もし日常

生活において、話しにくい、声がかれやすい、食べている時にむせる、といった悩

みを抱えている場合、年齢のせいではなく、口腔機能における機能のばらつきが関

係しているかもしれません。一緒にお口の伸びしろを探しをしていきましょう。

 【 資格 】

  言語聴覚士、介護支援専門員、外部評価調査員、認定調査員、
  メンタルヘルスマネジメントⅡ種、介護職の技能実習指導員

 

 国際医療福祉大学を卒業後、誠愛リハビリテーション病院で言語聴覚士として勤務


回復期、外来、通所、短時間通所、訪問など経験し、予防分野での開業を行う。
現在はSEO財団で課長として以下のような事業を行っている。
・介護保険の適正化事業(介護事業所などの第三者評価、認定調査における課題分

析など)。
・言語聴覚士として口腔に関わる専門職向けの技術研修の講師。
・病気の有無に関わらず、赤ちゃん~高齢者の個別ケア。
 (一般の方だけでなく声優などもふくむ)
・予防事業としてメンタルヘルス事業(自律神経測定、施術)など行っている。
また平成30年に上海にも法人ができ、今後日本だけでなくアジアでの事業も行う。

 

 

★午後 講演

 

 『摂食嚥下機能と音声言語機能の要衝,口蓋帆咽頭閉鎖機能

 

●講師:舘村 卓 (たちむら たかし)先生

   一般社団法人TOUCH代表理事 

講演スケジュール:13:00~16:00

【 要旨 】
 口蓋帆(velum)によって咽頭(pharynx)を狭小化して口腔と鼻腔を適切に分離し,正常な共鳴特性を有する声(voice)と正常な構音(articulation)動作をおこなうこと(speech)を保証する機能をvelopharyngeal function(VPF)と称しています.したがって,speechの改善にはVPFが正常であることが必須です.また,VPFは咀嚼嚥下時の準備期,口腔期,咽頭期の移行段階を担い,この段階での調節不全が誤嚥の起点となることからもVPFの意義が明らかになりつつあります.
本邦では,VPFのことを「鼻咽腔閉鎖機能」と称し,あたかも「鼻咽腔」と呼ばれる「腔」を軟口蓋が閉鎖する機能のように誤解されています.VPFはヒトが二足歩行になった結果生じたヒト固有の機能であるために,動物実験で得られる結果は参考にならず,臨床上有益な知見も得られません.さらに頭蓋顎顔面構造の中心近くでの機能であるために観察が難しく,研究対象としても好まれないのが現状です.

その結果,音声言語臨床や摂食嚥下臨床に関わる関連職のほとんどがVPFについての正しい情報に触れる機会がなく,多様な原因で生じるVPI(口蓋帆咽頭閉鎖機能不全症velopharyngeal incompetency/insufficiency)に対して誤って介入されている現場に遭遇します.このことは,患者さんだけでなく関連職にとっても不幸なことですが,誤った訳語が関連学会で修正されることもなく,臨床,研究,教育の場で用いられています.
今回,赤ちゃん歯科ネットワークにて,昨年に引き続き講演する機会を与えていただきました.今回は口蓋帆咽頭(いわゆる鼻咽腔)閉鎖機能に焦点を当て,その主たる役割を担う口蓋帆挙筋を標的筋とした筋電図学的研究の結果をもとに,VPFに関わる解剖と生理から調節機構について概説し,臨床現場で一般的に行われている簡易的評価法やblowing訓練法の問題,外科手術や口腔装置(speech bulb, Palatal lift prosthesis)治療,構音訓練についての考え方を説明します.

 【略歴 】
昭和56年 大阪大学歯学部卒業
昭和60年 大阪大学大学院歯学研究科修了(歯学博士)
昭和61年 大阪大学歯学部附属病院 口腔外科助手
平成元年 大阪大学歯学部附属病院 顎口腔機能治療部 講師
平成 9年 イリノイ大学 口蓋帆咽頭(いわゆる鼻咽腔)閉鎖機能の共同研究
平成12年 大阪大学歯学部附属病院 顎口腔機能治療部 助教授兼副部長
平成19年 大阪大学大学院歯学研究科 高次脳口腔機能学講座 准教授
平成19年11月~ 一般社団法人TOUCH(※)代表理事
平成26年4月~ 大阪大学大学院歯学研究科を辞し、TOUCH業務に専従
平成30年11月~ TOUCH口腔機能回復センター(※2)開設 

※TOUCH 平成18年、口腔ケアを通じて「生涯、口から食べること、そして人

しく生きることを支援する」を合言葉に設立した無限責任中間法人として設立した法人(平成21年 一般社団法人に移行した)。業務は、施設の特性と利用者の様態や要請に基づいて、対象者の評価と職員の知識・技能レベルの評価を行ない、ニーズに応じたサービスが提供できるように職員と施設の質を高めるプログラム(講習・実習、定期的再評価)の提供を行っている。定期的に基礎セミナーとアドバン

ストセミナーを開催している。大学ならびに社員の臨床および研究を通じて得られた知見を、広く社会に還元することを目的としている。
TOUCH活動:守口市歯科医師会・守口市京阪病院の支援、泉大津歯科医師会と泉大津市立病院の支援。
大分県大鶴歯科医師会と湯布院厚生年金病院、鳥取県西部歯科医師会と錦海リハビリテ-ション病院との医科歯科連携システム構築の支援
※2 口腔装置治療と口腔機能リハビリテ-ションに特化した診療所

 

【 著書 】
・摂食嚥下障害のキュアとケア 第2版(単著 医歯薬出版)
・口腔ケアプログラムの作り方(単著 永末書店)
・口蓋帆・咽頭閉鎖不全-その病理・診断・治療(単著 医歯薬出版)
・絶対知りたい義歯のこと(共著 医歯薬出版)
・多職種協働チーム先制医療での口腔ケアFAQ50(共著 医歯薬出版)
・歯科衛生士のための口腔機能管理マニュアル(共著 医歯薬出版)
・理学療法士のための在宅療養者の診かた(共著 文光堂)
・息切れの診かた(共著 文光堂)
・摂食嚥下リハビリテ-ション第3版(共著 医歯薬出版)
・DVDで学ぶ神経内科の摂食嚥下障害(共著 医歯薬出版)
・摂食嚥下リハビリテ-ション第2版(共著 医歯薬出版)
・誤嚥性肺炎-抗菌薬だけに頼らない肺炎治療-(共著 医歯薬出版)
・摂食嚥下ケアがわかる本(共著 エピック)
・新・口腔の生理から「どうして」を解く(共著 デンタルダイヤモンド)
・基礎歯科生理学 第6版 (共著 医歯薬出版)
・神経・筋疾患 摂食・嚥下障害とのおつきあい(共著 全日本病院出版会)

 

【 翻訳 】
・ゼムリン 言語聴覚学の解剖生理(単訳 医歯薬出版)
・神経科学-コミュニケ-ション障害理解のために第3版(単訳 医歯薬出版)
・嚥下障害の臨床マネジメント(共訳 医歯薬出版)

 

招聘教員・学会役員等
大阪大学大学院,東北大学大学院,奈良県立医科大学,光華女子大学
日本摂食嚥下リハビリテ-ション学会(評議員),日本リハビリテ-ション病院施設協会 医科歯科連携委員会委員専門医等
(社)日本口腔外科学会 指導医,顎顔面補綴学会 専門医,日本摂食嚥下リハビリテ-ション学会 認定士

 

【 顧問 】
兵庫県川西市歯科医師会 顧問.熊本ハロー歯科 顧問,守口市歯科医師会 会友・顧問

 

 


●参加費 会員3000円  非会員5000円 

  ご希望の方にはお弁当を手配いたします。(1300円・お茶つき)

  (事前に振込みをお願いします。また、お振込明細をもって領収書とさせていただきます。)

  振込先

  ・ゆうちょ銀行のお振込の場合
  記号10900
  番号24461331
  シャ)アカチャンシカネットワーク

・他の金融機関からお振込の場合
  ゆうちょ銀行
  098(ゼロキュウハチ)支店
  普通 2446133
  シャ)アカチャンシカネットワーク 


●参加ご希望の方は、下記の申し込みフォームにご記入の上、送信してください。

 

●申し込み締め切り日 2019年3月29日(金) 振込締め切り 2019年4月2日(火)

 定員になり次第、締め切りとさせていただきます。

 
開催当日の連絡先 事務局 高橋美香 ケータイ070-7471-1051

 

特別例会 申し込みフォーム

メモ: * は入力必須項目です

*同じ施設から一括でお振り込みになる場合は、その旨メッセージ覧にご記入ください

*申し込み後キャンセルの場合は「お問い合わせ」フォームから必ず前日までにご連絡ください