赤ちゃん歯科ネットワークへのお誘い
口の機能をよりよく育てようと思ったとき、口だけ見ていても良い結果が得られません。
特に赤ちゃんの時代は、口の機能は全身の発育に強く影響を受けているからです。
しっかりおっぱいが飲める口、固形物も意欲的に食べられる口作りには、全身の順を追った良い発育があって初めて可能になります。
逆に言えば、全身の望ましい育ち無しには口の機能は十分には発揮されないのです。
これまで歯科は口だけを中心に考える傾向がありました。
また他の職種の方々も歯・口の事は自分たちの職域とはあまり関係ないと思われていました。
赤ちゃんはお腹の中から快・不快の感情を持って生まれてきます。快・不快への適切な対応は、どの子も皆同じです。
不快を取り除き、快適な状態を整えれば哺乳など生きていくために必要な機能がよく働き、精神的にも安定して健康な体づくりへと向かうことが可能になるはずです。
すなわち赤ちゃん時代は生活指導を医療ベースで生物学的に客観的にとらえることができるのです。
適切な快・不快への対応は、口腔機能を育てるための原点とも言えるでしょう。
この原点への対応は歯科だけでは達成することはできません。
すべての職種の協力なしに目の輝いた元気な子を育て上げることはできないのです。
ネットワークの必要性を痛感いたします。
良く観察し、気づいたことをまとめて発表し討論しあえる場が新たにできることは、その発展のために非常に有意義なことだと思います。
当会ではオンライン例会やアーカイブ配信も積極的に取り入れ
日本全国の方に会員登録をいただいております。
これからも赤ちゃんとしっかり関わり、より快適な日々が過ごせるように協力しながら、皆様と一緒に赤ちゃんから学んでいきたいと願っております。
この会がそのための一助となれば幸いです。